TRIBE COLUMN TRIBE コラム

足場職人を徹底解説!!仕事内容は?とび職とは違うの?

コラム

2021.4.15

神奈川県相模原市を拠点に仮設足場工事(足場組立・解体)・足場レンタルを行っているトライブです。

 このサイトをご覧になっている方は、私たち「足場職人」が一体どのような仕事なのかをおおよそ理解していることでしょう。シンプルに言うと仮設足場を組み立て、解体する。これだけです。しかし、具体的に“何をどうやって進めるのか”までを説明できる方はきっと少ないはず…。シンプルに見える作業ほど奥が深いのですね。そこで今回は、あらためて私たち「足場職人」の仕事を徹底的にご紹介しようと思います。これを読めば、きっと足場に興味が湧きますよ!

 

とび職と足場職人の違いは?

 

建設業の花形、とび職人。高所を軽々と移動し、てきぱきと手を動かす様子は見ていて惚れ惚れしてしまいますよね。とび職人の歴史は、なんと飛鳥時代の記述にはそれらしき役割の職業が登場しているそう。とび職というはっきりとした呼称を持つようになるのは安土桃山時代の頃で、江戸時代には火消や祭事を担う役割も併せ持つなど、生活に密着した職業だったそうです。

 さて、現代。とび職の定義としては「日本の建設業において、高所での作業を専門とする職人」のことを言います。とびという名前の由来は、文字通り棟上げの時に、梁から梁へ“飛んだ”ことから来ているもので、まさに私たちが持つ高所を軽々と移動するというイメージ通りですね。建設業において高所作業をする職人を総じてとび職と言うので、実際にはここからさらに細かく以下のように分けられています。

・足場鳶

建築現場で必要な足場を設置する職人です。単に高所作業を行うだけでなく、設置場所の状態や作業性、足場解体時の効率など、その場に応じて的確に判断して組み立てます。

 

・鉄骨鳶

鉄骨構造の建築物において、鉄工所などで製作された柱や梁になる鋼材をクレーンなどで吊り上げて組み立てる(建て方・建て込みとも呼ばれる)職人です。

・重量鳶

土木における橋梁の現場で主桁架設を行う職人です。また、建物内部の重量物(大型機械など)の据付(設置)を行うのも重量鳶の仕事です。足場・鉄骨鳶に比べて専門性が高く、プラント・空調給排水設備・電気設備工事の一部を重量鳶が仕事する場合も多いです。

・送電鳶

正式名称は送電線架線工です。特別高圧架空電線路の敷設や保守作業などを行います。作業には電気工事士の資格が必要なため就業者は工業高校や高等専門学校の卒業生が中心となっています。

 以上からわかるように、足場職人はとび職の中のひとつの分類なのです。種類として別物ではなく、足場職人はとび職の中に含まれているというわけですね。

 

仕事内容を詳しく教えて!

 

ここからは、足場職人の話です。足場職人の仕事が「日本の建設業において、高所での作業を専門とする職人」ということは既にご理解いただいていると思いますが、実際に何をやっているのか詳しくご紹介します。

1 現地調査、作業内容確認

 足場を組み立てる対象の建築物を確認し、周辺環境を調べます。都心では建物同士の間隔が狭い場合や前面道路からのセットバックが不十分な場合もあり、足場を組むにあたって入念な事前調査が必要になってきます。周辺環境を調べてから、建築物に対する作業内容の確認をします。「何のために足場を組むのか」ということを知ることによって、最適な足場の組み方が変わってくるからです。外壁塗装のためなのか、新築の棟上げの為なのか、目的をしっかりと確認することは必要です。

 

2 図面作成

 足場をどのように組み立てていくのか。それは現地で行き当たりばったりで組んでいくわけではありません。図面化し、それを見ながら計画的に組み立ててくのです。足場図面は建物との距離が重要になってきます。躯体との距離はいろいろと制約があるので、それらに則って慎重に計画を立てていきます。建築図面と同様に平面図、立面図、断面図が必要です。専用のソフトやアプリケーションを使って作成するのが最近では一般的な方法です。

 

3 拾い

 図面をもとに必要な部材を拾い出します。使用される部材は足場工法ごとに変わってきます。足場工法としては「くさび式足場」「単管足場」「枠組足場」の3つが主流で「くさび式足場」ではジャッキ、支柱、手摺、踏板、ブラケットなど、「単管足場」では単管パイプ、固定ベース、クランプ、単管ブラケット、足場板など、「枠組足場」では建枠、ジャッキ、筋交、アームロック、布板などの部材が使用されています。どの部材がいくつ必要なのか、できるだけ誤差を出さないように丁寧に拾っていく作業になります。

 拾いが終わったら部材の手配をします。トライブでは自社で足場部材を保有しているので外部業者に発注する必要はありませんが、自社で足場部材を保有していないところは、足場レンタル業者に発注します。

 

4 搬入

 部材を現場に搬入します。ひとつひとつの部材には重量があり、金属製なのでぶつかると大きな音がするので近隣の迷惑にならないように丁寧に積み下ろしをします。必要な部材を必要な場所に図面を見ながら配置していきます。

 

5 組立

 図面を見ながら足場を組み立てて行きます。足場を組み立てる作業は一人ではできません。もし職長という立場であれば、足場を組むにあたって必要な人員を確保し、作業計画を立てます。足場の部材は“重いので”、決して無理せずに安全第一に組み立てて行きます。下部から順番に慎重に組み立てます。

 そして足場を組み立てた後は、足場職人はいったん現場を離れます。自分たちで組んだ足場ですが、そこを実際に使うのはまた別の職人になります。塗装職人、大工、電気工など、ひとつの建築をつくるにあたって関わる職人は実にたくさんいますが、彼らの安全を確保し、安心してのびのびと作業をするためには強固な足場が必要になってくるのです。

 

6 解体、撤去

 足場を必要とする作業が現場で終了したら、足場を解体します。上部から順番に慎重に解体していきます。解体作業はもしかしたら組み立て作業以上に気配りが必要かもしれません。言うまでもなく解体時の建築物というのは、既に“作業(工事)が終わっている”状態です。塗装ならば塗りたて、新築であれば真新しい外壁材…そこにキズや汚れがつくことは何としても回避したいところです。解体の際には十分に注意して作業をしましょう。

 そして、解体が終わったら現場から部材を撤去します。トラックに積んで運ぶわけですが、運搬中に荷崩れがおきないように厳重に積み込みます。最後まで油断は禁物ですよ!

 

7 片付け

 解体、撤去が終わったら現場の後片付けをします。足場の部材はジョイント部分など小さいものも多いので、残っているものはないか一通りチェックします。一定期間作業をした場所なので、もしかしたら空き缶やビニールなどが落ちているかもしれません。「立つ鳥跡を濁さず」とはいいますが、建設現場でも同様に最後にはきれいにしてから引き渡しましょう。

 

どのくらい危険なの?

 

足場職人=危険な仕事というイメージは定着していますよね。それも無理はありません。身一つで高所に上がってハードな作業をするのですから、一歩間違えると大事故に繋がります。その最たる例が、落下です。考えただけで足がすくんでしまいますよね。しかし、逆にいうと、この落下対策さえきちんと行えば危険度はぐっと下がります。近年は足場職人に限らず建設業全体において安全基準が厳しくなってきているので、ガイドラインに沿って然るべき対策をとれば安全性は格段に上がります。

平成27年に厚生労働省では足場を安全に使用してもらうために、足場に関する墜落防止措置などを定める労働安全衛生規則を改正し、足場からの墜落防止措置を強化しました。この改正された規則とは、以下のようなのものになっています。

1 足場の組み立てなどの作業の墜落防止措置を充実

◆足場材の緊結などの作業を行うときは幅40cm以上の作業床を設置してください。

◆安全帯取付設備を設置し、労働者に安全帯を使用させてください。

 

2 足場の組み立てなどの作業に特別教育が必要

◆足場の組立て、解体または変更の作業に特別教育が必要になります。

 

3 足場の組み立てなどの後は注文者も点検が必要

◆建設業、造船業の元請事業者等の注文者は、足場や作業構台の組立て・一部解体・変更後、次の作業を開始する前に足場を点検・修理してください。

 

4 足場の作業床に関する墜落防止措置を充実

◆床材と建地との隙間は12cm未満としてください。

◆作業の必要上、足場や架設通路、作業構台から臨時に手すりなどを取り外す場合は、関係労働者以外の立入を禁止し、作業終了後は直ちに元に戻してください。

 

5 鋼管足場(単管足場)に関する規定の見直し

◆鋼管足場の建地の最高部から測って31mを超える部分の建地は、鋼管を2本組とすることとしていましたが、建地の下端に作用する設計荷重が最大使用荷重を超 えないときは、その必要はありません。

 どんなにガイドラインが厳しくなったとしても、それが現場にいる一人一人の行動変容に繋がらなくては意味がありません。元請け業者や現場監督は徹底してこれらを周知させることが大事ですね。

 

資格は必要?

 

足場職人になること自体に特別な資格はいりません。年齢や職歴、学歴も問われることがないので、やる気次第ではいつでもスタートできる職種です。最初は親方の手元として現場に入り、徐々に技術を覚えていきます。一通り技術を覚えたら職長や親方、あるいは現場管理を目指すこともできるので、スキルアップの一環で資格を取得することができます。

足場職人が目指す資格としては「足場の組立て等作業主任者」「鉄骨組立て等作業主任者」などがあり、これらは職長になるために必要となります。また、国家検定である「とび技能士」を取得すれば足場職人としての能力を国から認められたことになります。

 これらの資格は一人親方として独立を目指している人にとっては必要となってくるので、積極的にチャレンジして段階を追って取得していくことをお勧めします。

 

どんなスキルが身に付くの?

 

足場職人をやっていて身に付くスキルとは何か。それは足場を計画的に組み立てるノウハウや高所で作業をするテクニックだけではありません。危険を伴い、体力的にも精神的にもきつい足場作業を日々やることによって培われるのは、人間としての“強さ”ではないでしょうか。

 自分の身を守り、そして職長や親方であれば若い職人の身も守りつつ作業をする。もちろん高いクオリティを保つことは前提です。このような重圧と日々隣り合わせの足場職人なので、自然とタフになっていくのかもしれません。

 そしてどの仕事にも共通して言えることですが、コミュニケーション能力も身に付きます。足場の組み立てはチームプレーによって成立するものです。ほとんどの作業は一人で行うことができないものなので、円滑に作業を進めるためにはチームとして良好な関係を継続しなくてはいけません。人をまとめる力だけではなく、一人一人の職人のコンディションを気遣う優しさや思いやりも必要ということです。一人前の足場職人とは、このように人としての資質が問われるということです。

 

トライブ流の働き方とは?

 

職人の道に入ったならば、一人親方になることを目標にしている人も少なからずいるでしょう。仕事の量や段取りを自分で決め、効率的に現場をどんどん回していく親方の様子は、新人の職人から見て憧れでもあるかと思います。しかし、彼らは決して華やかな表舞台でだけ仕事をしているのではありません。一人親方は個人事業主でもあります。よって、各種保険手続き、税務、経理など様々な事務作業も行わなければなりません。自分の分だけではなく、下に付く複数の職人の分までやらなければならないので、なかなかの作業量になります。

一方、親方でも社員という立場をとると、これらの事務作業からは解放されることになります。しかし、仕事量や現場の数などは会社との兼ね合いなので、全てに自分の決定権があるわけではありません。どちらの立場でやっていくかは、これらのことも念頭において考える必要があります。職人の一人一人には考え方があり、理想の働き方があると思います。トライブではそのどちらの希望にも対応できるように、柔軟な働き方を用意しています。

お給料に関して少しだけ言及します。一人親方と社員、お給料はどのくらい違ってくるのか。これはこなす現場の数に比例するのですが、1カ月で10万円くらい一人親方の方が多くもらえるのが相場です。ただしこれは、大きなトラブルもなく予定通りに現場をこなしていった場合の計算になります。現場は天候にも左右され、職人のコンディションも日によって違います。10万円の差があるとはいっても、これらのリスクも含んでいることに留意したいものです。

 

 

・・・

 足場職人について駆け足で説明させていただきましたが、ご理解いただけたでしょうか?初めて聞く用語も多く、これまで抱いていたイメージとは少し違った印象を持った方もいるかもしれません。しかし、これだけはお伝えしたいことがあります。それは足場というものが命を守る重要な役割を果たすこと。そしてその責任を自覚して、私たちは少しも手を抜かずに本気で仕事に取り組んでいること。この2点がトライブの足場職人の根底となっています。 

 足場について知りたい、相談したい、依頼したい…どのようなご要望にも丁寧に対応いたします。是非お気軽にお問合せ下さい。

 

お問い合わせはこちら!