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2019.6.4

トライブ流。新人親方は大規模建設現場か戸建てのどっちを狙うべきか?


こんにちは、神奈川県相模原市で仮設足場工事とレンタルを手がけているトライブです。 仮に皆さんが仮設足場会社で独立をしようと考えた時、初めに悩む分岐点には、施工する現場の対象を「一戸建て住宅」をメインに置いた会社にするのか……それとも工場やオフィスビルなど、もっと「大規模な現場」を軸に仕事を進める会社にしていくのか得意とする施工対象を”絞っていく”問題に直面すると思います。

弊社は今でこそ「一戸建て」をメインにしておりますが、それこそ初めは現場の大小に関わらずどちらも施工をしてまいりました。(今でもメインが一戸建てというだけで、大きな現場の仕事ももちろん受注しております!) 両方の現場を経験して分かったことは小さな現場も大きな現場もそれぞれに違ったメリット・デメリットを持っているということ。今回の記事では仮設足場会社で独立を志す方に向け、何かしらヒントを掴んでいただけたらと考え、両者を比較していこうと思います。

長期間に渡って仕事が続くこと、1回の施工の”利益率”には軍配が上がる

まず、それでは弊社がメインに据え置いていない大きな現場から見ていきましょう。

大きい現場はまず施工の期間が厳密に設けられております。このことは、その期間予定が仕事で埋まっている状態を指すので、「一定期間安定して仕事がある状態が続く」ことが大きなメリットです。

しかし同時に、「長期間の工事」のスケジュールを途切れることなく埋めていき、「従業員が全く稼動していない」なんて状態を作ってはならないことも意味しています。

また利益率も1回の工事でみれば、もちろん大規模な現場の方が上です。
しかしながら、大きな現場には大きな仕事をこなすだけの足場や資材を用意する必要があり、場合によってはリースで必要な足場を用意する必要があることも念頭に置いておかなくてはいけません。

小さな現場を数多く、回転数をあげて収益をあげる

それでは次に弊社が軸を置いている「一戸建て」に関して見ていきましょう。

まず大規模な現場と比較した時、もちろん現場規模は小さいことが特徴ですので、伴って施工期間も短いです。そのため1日に複数の現場に向かうことも少なくありません。 では、大規模な工事と比べた時、1回の仕事の利益率が低い一戸建ての現場を複数こなすことには、どのようなメリットがあるでしょう。 ここには弊社ならではの土地柄や、弊社を利用してくれている既存のお客様など複合的な要素が絡みあってくるのですが、大きな理由としては「回転率」が上げられることにあります。 1回の工事でみれば大規模の工事の方が利益”率”はいいものの、レンタルで無駄な出費を出すことなく、小回りを利かせてたくさんの仕事をこなすことの方が弊社にはあっていたのです。

自分たちで責任が取れるかどうか、リスクも考えなくてはいけません

また、現場の大小に関わらず仕事には責任がもちろん伴います。そこで、リスクの観点からも両者を比較していきましょう。

例えば「100万円の仕事」と「1000万円の仕事」があるとします。
1,000万円の仕事を取ってきたはいいが、
・従業員のスケジュールが合わない、 ・大きい現場には資材がたらず足場を大量にリースしなくてはならない
など、大きな現場であれば動く金額も高額ですが、その分リスクも大きいこともまた事実であるのです。
一方、ゼロの数が1つ違えど100万円の仕事であれば”何か”問題が起きた時でも、その分リスクは小さく止めることができます。独立をするのであれば、仕事に対して “責任が取れるか”どうか、”自分たちの規模でリスクに対応ができるかどうか”も視野に入れて動かなくてはなりません。

どちらも一長一短、判断は状況や会社の志向によっても変わります

経営者目線でない話を言えば、一戸建ての現場を回ることはお客様との距離が近いために「感謝」を身近に感じることができます。しかし、大きい現場であれば大きい現場であるほど、仕事を終わらせた時の感動も”ひとしお”であるのです。 まだまだ両者の違いはあり、とてもこのブログ記事だけでは書ききれません。 その時おかれている会社の状況や、「あなたが創りたい会社」によって、どちらが適した現場であるのか、会社を興す際には様々な部分にアンテナを張り巡らせ、慎重に判断を重ねる必要があります。