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2017.7.23

クサビ式足場と単管式足場。古いものにも良さがある。


神奈川県相模原市で仮設足場施工とレンタルを手がけるトライブです。

2020年の東京五輪の影響で、足場工事の仕事は賑やかになっています。
そのため、街のあちこちで、仮設足場を見かける機会も増えていることでしょう。

仮設足場へ近づくことは制限されているので、遠目にしか見られません。
そのため「今も昔も変わらない、四角形が天高く積まれている光景」と思われているかもしれません。

それは確かに、その通りです。
しかし、実は仮設足場も、近づいてみてみると、様々なタイプがあります。

仮設足場に革命を起こした「クサビ式足場」

今、主流になっているのは、「くさび式足場」と呼ばれる仮設足場です。
「くさび」とは、「V字型のモノ」を指しますが、「くさび式足場」はその名のとおり、横軸にあたる部材がV字型になっています。
この尖った部分を、縦軸にあたる部材に、はめ込んで仮設足場を施工していきます。

この「クサビ式足場」は、1979年になってようやく仮設足場施工の現場に登場しました。
様々なメリットがありますが、一番のメリットは圧倒的な「速さ」です。

1日で中層程度の仮設足場であれば、4棟は施工を完了することが可能です。
「一夜城」の木下藤吉郎秀吉も、クサビ型足場の速さには、驚くことでしょう。

ひと手間かかる「単管式足場」

「クサビ式足場」が登場する前は、「単管式足場」が主流でした。
「単管式足場」は、パイプを組み合わせ、ボルトで締めて施工します。

「クサビ式足場」は、金槌でカーンと部材を打てば、接合完了です。
「単管式足場」は、スパナでキュッキュッと締めて接合します。
仮設足場施工をしたことがないひとでも、「単管式足場」のほうが大変なことがお解りでしょう。

小さな日本では「単管式足場」はこれからも重要

しかし「単管式足場」も今なお健在です。
なぜなら「クサビ型足場」は「単管式足場」よりも、大きな部材だからです。
部材が大きいと、例えば狭い住宅の間に、仮設足場を施工することができません。

トライブは低層の仮設足場、つまり住宅工事の仮設足場を多数施工しています。
そのため「単管式足場」は、トライブでは頻繁に使われています。

「単管式足場」は、細いパイプの上に足をのせて作業します。
そのため安全に「単管式足場」を扱ううえでは、施工件数が大切だといえるかもしれません。

加えて、単純な部材だからこそ、洗練された動きをすれば、スムーズに施工が完了します。
ここでも施工件数は重要な要素です。

単管足場、クサビ式足場、そして枠組式足場へ

ほとんどが「クサビ式足場」に置き換わっている最近。
もしかすると「単管式足場」を巧く扱える会社は減っていくかもしれません。
しかし狭い場所での作業は、狭い日本では必要とされることは変わりません。
トライブは、今の主流である「クサビ式足場」だけでなく、昔ならではの「単管式足場」を扱う技術も守っていきたいと思います。

今回は、仮設足場施工の主流である「クサビ式足場」と「単管式足場」についてお話しました。
さらに「枠組式足場」というものもあります。これは昨今の進化が著しい仮設足場の部材です。
これについてはまたの機会にお話しします。

神奈川県相模原市で仮設足場施工とレンタルを手がけるトライブでした。