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2017.8.23

浮世絵に見る仮設足場職人


神奈川県相模原市で仮設足場の施工とレンタルを手がけるトライブです。

昔も今も、仮設足場職人は華麗な高所での身の動きから「鳶職」と呼ばれ、建設現場の花形的存在です。

建設現場で仮設足場職人が花形となった背景には、建設が盛んに行われ続けた江戸時代での活躍があります。

そのため江戸時代には、芝居の粋な登場人物になったり、同時に浮世絵に描かれたりしました。

今回は、浮世絵で知ることのできる江戸時代の仮設足場職人を解説します。

 

高所でも臆すことなく堂々とふるまう仮設足場職人

 

「文政の大火」の頃に活躍した浮世絵師・三代目豊国による浮世絵です。
描かれている光景は、建築の土台完成を祝う「上棟式」の様子です。

目でたい場所ですから、職人たちも粋に振る舞わなければなりません。
この浮世絵のなかの仮設足場職人は、角材を担って、細い足場を堂々と歩いています。
今のような手すりや、落下防止の柵は当然ありません。

浮世絵ですので、誇張した表現はあるにせよ、当時の人々の仮設足場職人に対する印象が伝わってきます。

喧嘩の仲裁に入る面倒見の良い仮設足場職人

 

三代目豊国の門人・歌川貞房による浮世絵です。
芝居の名前は、「梅初春五十三駅」。
色男として名高い白井権八が、東海道五十三次の名所で活躍する物語です。

浮世絵の場面は、白井権八に関わる登場人物の喧嘩を、職人が仲裁に入ったところです。
仮設足場職人は、江戸の町では頼られる存在だったことがうかがえます。
今でも、仮設足場職人は面倒見の良さに定評があります。

トライブでも親方になる条件として、面倒見の良さを重要視しています。

ちなみに画のモデルは、名優と評された三代目尾上菊五郎です。

芸者に想われる色男としての仮設足場職人

幕末に活躍した浮世絵師・豊原国周によるものです。
「明治の写楽」として名高い人物です。
芝居の内容は不明ですが、「江戸八景 吉原落雁」とあります。
タイトルから、吉原の芸者が誰かに惚れるものだと思われます。

惚れる対象は、仮設足場職人。
ここまで見てきたように、男らしくて、面倒見がよければ、女性にもてるのもうなずけます。

ちなみに画のモデルは、「劇聖」とまで言われた九代目市川團十郎です。

仮設足場職人のカッコよさは内面からにじみでるもの

 

仮設足場の施工は、気をぬくことのできない厳しさがあります。
そうした自分に対する厳しさが、仮設足場職人の内面を磨きあげていきます。

浮世絵のモデルは役者ですので、当然見た目はかっこよくなっています。
しかし描かれる場面には、人々の職人に対する思いが反映されています。
その思いの背景には、やはり仮設足場職人の内面からにじみ出るカッコよさがあるのではないでしょうか。

高所作業という本質は、江戸時代も今も変わりません。
江戸時代も、今も、内面のカッコよさの伝統は綿々と続いています。

神奈川県相模原市のトライブは、仮設足場職人になって、人としてかっこよくなりたいという人を歓迎します。