コラムコラム
  • column
  • コラムコラム

2023.9.25

ローリングタワー(移動式足場)を安全に作業するには?


足場にはさまざまな種類があり、適材適所で使い分けると効率よく作業ができます。
今回は、移動性が求められる高所作業をサポートする「ローリングタワー」の特徴と使用時の注意点などを紹介します。

ローリングタワー(移動式足場)とは?

ローリングタワーは「移動式足場」とも呼ばれ、自由に移動して作業ができるやぐらのような作業台のことです。

組み立てや設置が容易で、組み立て後すぐに使用できるといった利点があります。

移動式といわれる通り、脚部に車輪が取り付けられており、押して移動させることが可能です。タワー上に組み立てられた作業床・手すりなどの部品で構成され、昇降のための簡便な階段も備わっています。

ローリングタワーは、どのような現場に適しているのでしょうか?
基本的には高所での作業に適している足場です。場所を移動しつつ作業を行わなければならない現場で力を発揮でき、作業効率を大幅に高められる可能性があります。

通常の足場を組む場合、移動はできないため、再度の組み立てなどの手間がかかります。また、解体する範囲が広ければ、それだけ人件費やコストがかかり、資材などの手間も増えてしまうことになります。移動式足場を使用することで、さまざまな面で効率を向上させることができます。

ローリングタワーを安全に作業するには?

ローリングタワーは、厚生労働省による「労働安全衛生規則」で、安全に関するさまざまな規則が定められています。

過去には、ローリングタワーに作業者を乗せたまま移動中脚輪が外れ転倒し、作業者が墜落したという事故の例もありましたので、使用時には万全の注意を払う必要があります。

ここでは、ローリングタワーを安全に使うための注意すべきことをいくつか紹介します。

作業の前にブレーキをかける

ローリングタワー(移動式足場)を使用するときは、作業の前に脚輪をブレーキすることが必須です。それを忘れると作業中に動いてしまったり、作業中にバランスを崩して転倒してしまったりするリスクが考えられます。

墜落制止用器具(安全帯)を使用

ローリングタワーを使う際、2メートル以上の高さで作業を行う場合には、墜落制止用器具(安全帯)を使用しましょう。

段差のない場所で移動する

ローリングタワーを使用するときには、移動の経路に注意が必要です。安定性が高くないため、凸凹のある場所を移動させるとタワーが転倒してしまう危険があります。できるだけ平らな場所を移動させましょう。

積載荷重を守る

ローリングタワーの積載荷重(Wkg)は、作業床の面積(Am2)に応じて、下の式により得られた値と決まっています。積載荷重を超えないように注意しましょう。
   A≧2のとき W=250(kg)
   A<2のとき W=50+100A(kg)

アウトリガーでしっかり固定

アウトリガーは足場が倒壊しないよう、支柱と緊結する控えの役割を果たす部材のこと。アウトリガー付きのローリングタワーを使うときには、アウトリガーでしっかり固定しておくことが大事です。

その他

作業または昇降のため、手すりなどを取り外したときは直ちに原状に戻すこと。枠組み構造部の外側空間を昇降路とする構造の場合は、同一面より同時に2名以上の者が昇降することは禁止されています。

まとめ

ローリングタワーは非常に便利な道具です。ただ、効率を追求しすぎてしまうと、慣れた頃に思いもよらぬトラブルが起こってしまうこともあります。移動式足場を使うときは慎重に作業を行うようにしてください。

株式会社TRIBEでは、足場職人の仲間を募集しています。

足場の仕事が未経験の人は、1日足場体験で職場の様子を見て、実際に体験してみませんか?

職人の技術を身につけられて、稼げる足場屋の仕事をぜひ一度体験してみてください!

一日足場屋体験についてはこちらから↓

https://www.tribe2008.com/recruit/oneday